in オペラ OPERA

怪獣のオペラ座 スペインのヴァレンシア Palacio de las artes

-0 COMMENT
スペインには素晴らしいオペラ座がいくつかあり、その中でもわたしがもっともたくさん訪れたマドリッドのレアル劇場は王宮の正面にあり、王立劇場という名前の外観は真っ白、中は赤と金と言う、うっとりするようなオペラ座です。オペラ座と聞いてイメージする姿がそこにあります。このオペラに来る人々はスペインの上流社会という感じで、男性も女性もシックのひとこと。女性のドレスもとっても素敵です。案内係も男性は燕尾服ですから。
音響も素晴らしいオペラ座で音楽の質もアーティストの質も素晴らしく、ちょっとそこに来ている自分にも酔っちゃうような、そんな夢見る空間なのです。
http://www.teatro-real.com/en

スペインの東側にあるヴァレンシア、ヴァレンシアと聞くと日本人が思い付くのは「オレンジ」とか「パエリア」でしょうか。そのヴァレンシアにもオペラ座があります。これがまあマドリッドとはまったく似ても似つかぬびっくりするようなシロモノで、わたしは怪獣のオペラ座と心の中で呼んでいるのですが・・・
飛行機が着陸直前にヴァレンシアの街の真上を降りて行くときに撮った写真です。真ん中少し下当たりに左から中央に向かって見える不思議なもの。この一番左に見えるのがオペラ座、真ん中が科学博物館、右がオセアノグラフィックと呼ばれる水族館と海洋センターなんですね。え、水色の部分?本当にプールなんですよ。その中にこの一群が浮いているような感じです。
http://www.cac.es/home/
87 4
はい、こちらがオペラ座です。
87 2
オペラ座前の階段から見る正面の姿。ちょっとレッドカーペットって感じではありませんよね・・・
87 5
そして中に入るとまるで怪獣のお腹の中という感じです。シマシマがあばら骨のように感じてしまうのです。何度行っても怪獣に飲み込まれてしまった感がありますねー 他の方はどうなんだろう?
87 6
でも音響は素晴らしく、また幕間のシャンペン(正確にはシャンペンでは無くスペインの発砲ワインで Cava というものです)をいただく空間も夕暮れ時などは美しい空も見えてすてきです。カヴァのお値段は3、5ユーロ。500円。
他のヨーロッパの都市より破格に安いんですね。そしてこれはマドリッドのものよりずっと美味しく、下手なシャンペンにも勝るとわたしは思うのです。少し前まではこのカヴァやタパス(軽食やおつまみ)を前売りチケットで買っておいて、幕間にチケットと交換、というなんだか一昔前のようなことをやってました(それにそれを仕切るおばさんが事務丸出しおばさんで)がそれも今や無くなりました。もっとも有名なミラノのスカラ座はまだこのシステムです。だからと言ってサービスがスムーズに行く訳ではないところが笑えるのですが!お客さんはチケットを買うのと、飲み物をもらうのに、結局2度並ぶことになるわけですから。日本だとこのあたり得意技でもっと上手にオーガナイズするでしょうねえ、といつも思いながらシャンペンをいただきながらニヤニヤしているわたしです。ハイ、いろんなオペラ座のシステムも今では心得て、忍者のようにすばやく動けるわたしです。
話がそれましたが、こちらに来ている観客はまるでドレスアップしていません。地方の公民館、って感じです。肩の凝らない雰囲気で、ちょっとお芝居観に来たって感じでしょうか。
オペラ座は本当に街によって雰囲気が違いますが、この怪獣オペラ座はいろんな意味でユニークな場所ですね。
それでも好きな歌手がこちらで数年前から歌うようになって、なんとなくわたしも通うような感じになってしまった、というわけです。
87 7

今夜も知ってる顔に何人も会いました。ドイツ人にオーストリア人のオペラ知り合い。幕間に知ってる顔を見つけて一緒にあーでもないこーでもないオペラの話をしたり、一緒にカヴァをいただくのも、とても嬉しいひとときです。
怪獣オペラのお腹の中で!
関連記事
  • Share

0 Comments

Leave a comment