in 未分類

3月11日

-0 COMMENT
3年前の今日、この日を境に日本は変わってしまいました。
もうあれより前の日々を、この日を思わずに、日本もわたしも思い出すことは出来無いでしょう。

20120118_06.jpg

次の週にわたしは仕事でワシントンにいました。
その晩のワシントンオペラの演し物は「マダムバタフライ」でした。ご存知のように日本が舞台のプッチーニのオペラです。頭の中はいまだ混乱したまま、ホテルの部屋に一人でいることは出来ず出かけました。
劇場の明かりが落ち、指揮台にプラシド・ドミンゴさんが立ち、会場にマイクを持って振り返り、「3月のマダムバタフライの収益をすべて日本へ寄付いたします。皆さん、ご起立ください」
そのあとには「君が代」が演奏されました。会場中のアメリカ人が起立し、胸に手をあてて君が代を聴きました。
アメリカのオペラ座で、もしかしたら世界中のオペラ座で、「君が代」が演奏されたのは後にも先にもこのときだけではないでしょうか。わたしの目からはとめどなく涙が流れ、隣の知らないアメリカ人がそっと背中に手をあててくれました。
わたしは途中で会場をふりかえりました。全員が、本当に全員が、立って下さっていました。その中にはわたしのように泣いている人もたくさんいました。
あのとき、世界のあちらこちらに灯されたキャンドル、会う人会う人が涙ぐんでしまったこと。
悲しみは国境を超えて、日本のことを思ってくれた世界中の人々。どうかあのときのみなの思いが旅立ったたくさんの方たちに届きましたように。

そしてあの日急病で旅立った叔母。寂しがりやだった彼女は、きっとたくさんの方と賑やかな道中になるあの日を選んだのだと、ワイワイ天国へ向かったのだと、この日が来るたびに優しかった叔母のことも思います。

https://www.youtube.com/watch?v=PuFwt66Vr6U
関連記事
  • Share

0 Comments

Leave a comment