in 今日の一曲 MUSIQUE DU JOUR

Vissi d'arte vissi d'amore 歌に生き 愛に生き

-0 COMMENT
わたしのプロフィールにオペラ トスカのアリア 「芸術(歌)に生き 愛に生き」と書いてあるのに、今日までこの一曲をご紹介せずに来てしまいました。
プッチーニのオペラ「トスカ」をご存知の方は多いでしょう。もしご存知でなくても、このアリアを聴かれたことがある方は多いのではないでしょうか。あまりにも有名、あまりにも美しく、生と死の両方、人生、命の底から(表現がへんだけど)の叫びのようなこの一曲。
そしてたくさんの方が聴いたことがあるのは、この人自身の人生もオペラのようにドラマティックだった、マリア・カラスによって歌われたものではなかったでしょうか。
rogers-houston-maria-callas-as-floria-in-tosca-the-most-renowned-opera-singer-of-the-1950s.jpg
マリアカラスについて
彼女の声にはくせがありますが、それでもこのアリアを歌わせたらわたしにとっては殿堂入りのナンバー1です。トスカはたくさんたくさん観ましたが、この人のように歌う(歌える)ソプラノは一人もいません。映像で観るとその演技も素晴らしいのですが、たぶん映像なしでも彼女の表情が思い浮かぶほどです。この声で一度聴いてしまうと、他のトスカが褪せて聞こえてしまうほどの圧倒感です。
トスカをご存知で無かった方は、もし出来ましたら以下のあらすじを先に読んで頂くと、2幕の最後のどんな状況でトスカがこの一曲を歌ったかがおわかりいただけるでしょう。そしてその気持ちを彼女の声がどのように表現しているか、より興味深くお聴きいただけるでしょう。
トスカ あらすじ

この一曲はBGMにはなりません。今夜(そう、今夜。朝でも昼でもなくて)自分が3分ほど集中できるような環境、状況にいて、なにか強いもの、心を揺さぶられるようなものに耐えられるような状態にいて、もしくは今誰かのことがとても好きで、そのことで胸がいっぱいで、そして「Fedora B がプロフィールにまで書いてしまう一曲ってなんだろう??」と興味のある方!
映像は対して重要ではありませんので、目を閉じて。ボルドーワインなんて片手に。
さあどうぞ。
Vissi d'arte vissi d'amore

オペラ トスカが観たくなりましたか?
こちらはマリア・カラスではありませんが、素晴らしい一本。
これは舞台ではなくローマで撮影。すべてオペラのストーリーに時間も場所も合わせて撮影されたもの。そして実はライブで時間に合わせて放映されたものです。
この裏話もとても面白く、オーケストラも別の場所で生で演奏、それを小さなイヤホンで聴きながらドミンゴが3幕の始めサンタンジェロ城の上に上がってくるとき、暁の中まずは手から見えて頭が見えて、そして彼はたった一人で。美しいローマの風景の中でたった一人(カメラクルーはいたにしても指揮者もオーケストラも離れたところにいるから)でこれもテナーの有名なアリア「星は光りぬ」を歌い始める心細さについて語っていたのを聞いたことがあります。それがライブで世界中に生中継されているから、いかなるミスも出来ない。
指揮はズービン・メータ。舞台じゃないのに、お客さんがいないのに、ちゃんと燕尾服を着て振るその姿にもジーン。彼はこのシーンで、そばのモニターに城の屋上に出て来るドミンゴの手が見えたとき、その苦悩の顔が見えたとき、感動の涙でスコアが見えなくなったと回想しています。
そしてトスカの恋するカヴァラドッシを歌わせたら、やはりこの人しか居ないのではないかと、わたしは思います。
51cJi3Aq7EL.jpg

Tosca DVD

わたしにとってこのDVDは宝物の一本です。
関連記事
  • Share

0 Comments

Leave a comment