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今日の一曲 パリオペラ座 椿姫 ドミンゴのジェルモン

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何度もブログにも書いているオペラ歌手のプラシド・ドミンゴ
彼は声をテノールからバリトンに変えて、75歳の現在も活躍中。歴代でもっともキャリアの長いオペラ歌手です。
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今日の一曲は先日パリオペラ座に15年ぶりに帰って来たドミンゴの椿姫でのお父さん役、ジェルモンのアリア。
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その前に本来テノールの彼がアルフレード役を歌う1982年のこの素晴らしいビデオをご紹介。
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https://www.youtube.com/watch?v=RyKSm9vqbHQ
全てに完璧な美を求めるフランコ・ゼッフィレッリ監督のこのオペラ映画。監督の注文でダイエットに成功した41歳のドミンゴは溜息が出るほど声も姿も美しい!
それから31年後ニューヨークのメトロポリタンオペラで今度はお父さん役ジェルモンを歌いました。
その日わたしは現地にいたのですが、隣の席に座る優雅な老婦人が2幕目で彼が登場したありからずっと泣いてる。
その幕が終ってから大丈夫かどうか声をかけたところ、彼女は45年前に同じ場所で息子のアルフレード役を歌った彼を観たと。
まさか45年後に同じ人が別の声(バリトン)でジェルモンを歌う日が来るなんて、そしてその場にいられるなんて、信じられないと、それでシクシク泣いていたのです!ジーーーーーン、感動!
というわけでお聴きいただきましょう。
オペラの映像は無いので、こちらのコンサートからの映像をどうぞ。
前のビデオでもヴィオレッタと歌ってるけど、こちらはアルフレードのお父さん役としてです。
https://www.youtube.com/watch?v=VSFjI6XezuI
白髪の彼もとっても素敵ですよね!
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今回のパリオペラ座バスティーユの一列目、オーケストラも良く見える席で聴いてわたしが驚いたのは、彼が歌い終わったところで会場からの拍手が鳴り止まなくなっただけでなく(パリでは珍しい!)オーケストラの音楽家たちも楽器を置いて立ち上がって舞台に惜しみない拍手を送ったこと。
そのあとドミンゴさんはこのパリの人たちの15年ぶりの歓迎、オーケストラの歓迎に感動なさったのでしょう。泣いてしまいました。

とっても感動的な夜でした!!
でも強いて言えば問題は、というか悲しいのは、アルフレードを歌わせてドミンゴを超えるテノールが今日はいないこと。
(アルフレードに限らず、オテロも、サムソンも、ローリスも、ドンホセも・・・彼を超える人はいない)
今夜のテノールはフランチェスコ・デムーロ。声は良かったけど、やはり背も低いしロマンチックとは言いがたい。ドミンゴを愛してしまった人たちに立ちはだかる高いハードルよね。すべて比べてしまうもの。
でもちょっと田舎臭いアルフレード役はデムーロくんあたりで良いのかも知れない。16日のブライアン・ヒンメルのいやーな金属声(しかも音痴)に比べればずっと良かった。
ああ!テノールがいない!いいテノールが!
ヨナス・カウフマンはすごくかっこいいけど、イタリアオペラよりはワーグナーが素晴らしい。
彼のトスカや椿姫ははっきり言ってかっこいいだけで、声には無理がある。
それに最近はキャンセルが多いから、大枚はたく気になれないのよーーーーーー

そして今日もパリは雨だった・・・
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