in オペラ OPERA

パリオペラ座の珍しいドレスコード

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先日パリオペラ座へ「Le Roi Arthus」を観に出かけました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/アルテュス王
アーティストも素晴らしい面子が揃っています。

Direction musicale Philippe Jordan
Mise en scène Graham Vick

Genièvre Sophie Koch
Arthus Thomas Hampson
Lancelot Roberto Alagna
Mordred Alexandre Duhamel

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5月9日には「フランス遺産の日」ということで、フランス国内のたくさんのオペラ座が一般公開され、バスティーユオペラ座はこのLe Roi Arthusのピアノリハーサルが無料で公開されました。
わたしの長いオペラ歴でもピアノリハーサル、セットも衣装ももちろんアーティストも付いて、ただオーケストラの代わりにピアノで全幕という、何とも贅沢な経験は初めてです。
歌の先生が早くに連絡してくださったおかげで貴重なチケットを手に入れ出かけたそれは、いやはやまあ声が素晴らしく響き、オーケストラで聴くのとはまた全然違う、最高に幸せなひとときとなりました。

で今日はその10日後、本番のお話。
でも今日はオペラの話じゃないの。この晩は珍しいことにドレスコードが付いた、ってお話です。
「この晩はガラだから男性はスモーキング、女性はカクテルドレスで」というSMSとメールが来たんです。
AROPというオペラ座友の会のようなものがあって、わたしもかつて所属したことがあったけど、会費だけでなくチケットの値段も高かったから止めてしまった。法人レベルではメリットがあっても、わたしのような個人レベルでは大したメリットは無かったし。
わたしは今でもNYのメトロポリタンオペラのギルドには属しているけれど、会費は払ってもこちらではチケットの値段がもともと違うということは無し。かつては華やかなイベントも多かったこのギルドも、今ではチケット予約優先権があるくらいだけどぉ。
パリに戻って、そういうわけでAROPのソワレというのは年に10回くらいあって、そういうときは社交界って感じで華やかな雰囲気になりますが、普通のお客さんは普通の格好で来てる。
前にも書いたように、パリのオペラ座で「普通」とは、かなり地味なことをさします。
http://aparisavecfedora.blog.fc2.com/blog-entry-8.html
だからそういう晩はカクテルドレスのマダムの横にジーンズ姿のおかまちゃんカップルが、ってな具合。
でそのソワレに普通のお客さんにもドレスコードが付いたことは、あれれ???ちょっと思い出せないなあ。
それが5月19日の晩はチケットを持っている人には全員上のメッセージが送られて来たんです。
にわかには信じがたい!
この政治的に左のパリが、ドレスコードを受け入れるのか??
でもわたしはおしゃれするのが大好きだから、カクテルドレスで出かけましたよ。普段はゼッタイにパリでは着ないタイプ。ロンドンやNYやウィーンやミラノはオーケーだけど、パリには派手すぎるもの!
そして到着したオペラ座は・・・

わーーーーーーー♡♡♡
男性のスモーキング、スモーキング、スモーキング!!!かっこ良すぎる!
普段だったら目もくれないお腹の出たおじさんたちも、スモーキングだと素敵!若いおかまちゃんたちも超かっこいいよ!こういの見ると、つくづくスモーキングってのは洋服なのだと、西洋のものだと思いますねー
昔わたしの仲良しの日本人の男性の友人がロンドンのオペラハウスのガラに一緒に行くのに、ディオールでスモーキングを買ったのね。当時の彼はスタイルも良く、とても似合ってたんだけど、ロンドンのオペラハウスで「シャンペンください」って言われちゃった。
このパリの晩、素敵な男性たちの写真を撮りたかったけど、ちょっとね。「あら、わたくし、こういうの慣れてるの」っておすまし顔でいたいじゃない?カメラなんかパチパチやったらダサイダサイ。
で女性も素敵に装ってますが、やっぱり男性のかっこよさには負けるわね。
横の席のエレガントなマダムが「まあ、なんて美しいんでしょう!」ってわたしのドレスを褒めてくれて「でもね、あたくし、まさか本当にみなさんスモーキングとカクテルドレスで来るって信じてなかったのよ。だって、パリでしょう?いつもの調子なんじゃないかってタカをくくってたのよ。スーツで着ちゃって、恥ずかしくて幕間にシャンペンも飲みに行かれないわ」
わかるなー わたしも信じてなかったもんね。

来シーズンからディレクターになった、元スカラ座のリシュナーさん(左)のおかげかもね。右は大臣。
以下の写真はAROPのサイトから。
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こういうカップル、圧巻よねー 社交界!もと貴族!
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スモーキング、スモーキングの男性たち。
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こちらは指揮者のPhilippe Jordan とアーサー王を歌ったThomas Hampsonと奥様。指揮者がノーネクタイなのはNG!だけど、指揮してるときは燕尾服だったから良しとする??
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これがそのガラのディナーの写真です。わたしたちは行かなかったけどぉ。
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さて、じゃあわたしのドレスは。
もう10年以上も前に買ったシルクレースのドレスはRenato Nucciのもの。前に書いた赤のシルクのドレスといい、タイムレス。どれだけ着たことやら。同じモデルでレースの赤も持ってるの。
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ドレスに合わせてコートも白よ。
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本当にこんな格好でパリのオペラに行くことは無いの。
バスティーユなんて治安もいまいちだし、ホント命がけなのよ、ほとんど。
でもね、今日はおしゃれした女友達と二人で胸を張って歩いたわ。
それにオペラ座の中のマダムたちは上の写真のような女性ばかりで、それに比べたらわたしたちは本当に若くてキレイだったんだもの!!




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