PARIS パリ FEDORA より

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ちょっと哀しい街 ブエノスアイレス 

 

わたしはCAを辞めたけど、旅はつづく!
今回は主人の仕事に付いてブエノスアイレスへ5日間出かけました。
わたしの周りのフランス人は(主人も含めて)ブエノスアイレスが大好き。なぜか?と尋ねると「とにかく好き。居心地がいい。何があるというわけではないけれど」というのが共通した答。
わたしはもともとガルデルやピアソラの音楽が大好きだし、タンゴを見るのも好き(完璧なショーのようなものより、街やカフェで老夫婦が踊っている光景など)、またTeatro Colonという名高いオペラ座もあるし、想像はふくらむばかり。
ちょっとガルデルをお聴きいただきましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=SJ1aTPM-dyE
大好きなオペラ歌手のMarcelo Alvarez(アルゼンチン人)が録音したガルデルも素晴らしいから聴いてね。
https://www.youtube.com/watch?v=kI_oQd4YzcI
こういうの聴くと、本当にそういう血が流れてるって思うのよねー 溜息。

さて、そんなわけで行く前からとても楽しみにしていたブエノスアイレス。
何枚か街並の写真を。
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完全にヨーロッパですよねー
こういう19−20世紀最初の建造物がそこここにあるのですが、フランス人がブエノスアイレスを好きだという理由は、こういう建物の中での一種の心地良さなのかも知れませんね。
でも美しい建物だけの街並というわけではありません。近代の建物がたくさん混じっています。そこには歴史に刻まれた爪痕のようなものも感じます。
Recoletaと呼ばれるシックな地区には美しいホテルやレストラン、犬と散歩する優雅なマダムの姿が見られ、ポロに興じるお金持ちのファミリーが暮らし、そういったところは警備員の姿がそこら中に見られます。
ですがその他の街中は汚く、決して安全ではなく、夜外出するときはアクセサリーもバッグもホテルに置いて行くように言われました。
オペラ座のすぐそばには浮浪者が道に横たわっていましたが、わたしたちが日本で知る路上生活者の姿からは程遠い、人間とも呼べなくなったような姿でした。
富と貧困が極端な状態で共存する街。
わたしはこういうところを「大好き!」と絶賛することは出来ません。

それでも街角で日曜日の午後にタンゴを踊るセミプロのダンサーの姿には感動します。
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このような光景はあちらこちらで見られます。
暑い午後にタンゴを見たあと、美しい建物の中のカフェで涼むひととき。
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歴史あるバーはボーイさんも一昔前のよう。
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時の流れを感じさせるバーの壁には、ガルデルのポートレイトも。
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いつか来たいと思ったオペラ座(今回はシーズンオフで上演の無いときに来てしまったので、見学だけ)Teatro Colonの中に入ったときには、ヨーロッパからここまで持って来た大理石の建物、完成に20年以上もかかったという、移住したヨーロッパ人がどうしても造りたかった富の象徴、ここで歌った歴代のオペラ歌手、ここをロングドレスで歩いた社交界の人たち・・・何かその歴史の重みか何とも言えない感情に襲われて、思わず赤の平土間で涙ぐんだわたしでした。
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その空は、これまたどこでも見たことの無いほど高い高い青空でしたが、わたしの心はなにか哀しかった。それはなんとも説明のしようのない複雑な哀しさだったのです。


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コメント

 

ノスタルジック

ブエノスアイレスって私もノスタルジックな感じです。
Fedora Bさんのおっしゃること、なんとなく解ります
昔見た映画の印章かなぁ~。
青い空も、タンゴとともに響く音楽も・・・
強いけど哀しい感じがしますね。

けんちゃん #- | URL | 2015/03/02 01:38 | edit

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