PARIS パリ FEDORA より

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世も末 若きパリジェンヌたち 

 

昨日後輩とのランチに行ったのは、こちらのカフェ。パリ7区。その名もカフェ パリジェンヌ。
Café Parisienne homepage
17 Av de la Motte Piquet
75007 Paris
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以前ここはとてもシックなイタリアンレストランだったのですが、一日中オープンのカフェになりました。でも内装はシックなままに、落ち着ける空間です。
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ランチの時間帯はこのあたりシックな7区に住むマダムとか、一人でコンピューター叩きながらのキャリアウーマン、ビジネスマン、そしてエッフェル塔やアンヴァリッドが遠くないからツーリスト。お料理もフレンチからハンバーガーまで何でもあるからね。ランチにちょっとサラダなんていうときも、とても便利なアドレスでわたしは度々利用しています。ギャルソンもみんな若くてハンサム。感じもいいし!

これが夕方からはガラリと雰囲気が変わります。はい、今日のテーマはここへ行くのですが、夕方からは学校を終えた高校生、大学生たちがテラスの席を陣取ります。わたしがパリで一番嫌いな世代。(自分だってその年代はバカみたいにとんがっててカッコつけて、今考えると恥ずかしい、というのを自覚した上で・・・)この子供たちが一杯のカフェでタバコを吸いに、ちょっとお小遣いのある子たちはハッピーアワーまで陣取ります。
レストランやカフェ内での喫煙が一切禁止になったフランスでは、不思議なことにテラス席は喫煙オーケーという状況になっていて、テラスが好きでタバコを吸わない人たちは行く場所が無くなっているという腹立たしい現状です。ま、この問題はまた改めて。

今日はこの世代のパリジェンヌ、18−22歳くらいまでの女の子たちについて書きたいと思います。
わたしが26年前にパリに来たころ、パリジェンヌとは(まあ今日も変わって無い点だけど)ニコリともしない、笑顔よりふくれっつらが似合う(作家の森瑶子さんも書いていたっけ)、くるくる巻き毛を棒一本でシニョンにして、首にはスカーフをぐるぐる巻きにして、ブランドなんて何も身に付けてないのに、安い洋服のミックスでもかっこいい。二人として同じ格好をしている人がいない、でもすごく決まってて見とれちゃうパリジェンヌがあちこちに、って感じだった。
現在はみんなが同じ格好をしています。ブランドも大好き。典型はこんな風。
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100%がスリムのジーンズをはいてます。サングラスはなぜだかさっぱりわからないけど、ちっとも良いと思えない(わたしがおばさんだからぁ?)RaybanのWayfarer。あのマドンナが Like a Virgin でかけてたアレだよー だっさーい!
で、靴が運動靴(これだって何でもいいってわけじゃない)かLepettoのバレリーナに変わるくらい。この写真ではバッグは手に持ってるけど、本当はみんな腕にかけてる。日本でも25ansなんかではバカみたいに全員がケリーとかバーキンを腕にかけてポーズ取ってるけど!パリでもみんな腕がけ。それでその手にはスマホを持って、もう片手にはタバコ。こういうのがうじゃうじゃいるわけ。
はっきり言って誰が誰だか見分けがつきません。それでこの子たちが不機嫌そうな顔をして、カフェや歩道を陣取りタバコを吸ってスマホ叩いて良く聞き取れないパリジェンヌ若者言葉で喋ってる。そしてここはパリだから、周りの人の迷惑になってるか、歩道をふさいでしまってないか、なんて誰も気にしない。
そばをバギーを押すお母さん達や、ゆっくり歩く老人達がいても、まったく気にしない。もちろんタバコは道に捨てて踏んで決して拾わない。

先日日本人のセンパイとランチをしたときに、そこはコリアンレストランだったのですが、小金持ってる女子大生の3人組が横のテーブルにやって来ました。テーブルとテーブルの間が狭いので、普通なら気を付けながら「パルドン」すみません、なんてニッコリしながら席について欲しいところ。
ところがこの同じ格好をした3人組はワーと横を通り、わたしたちがそのせいでお料理のお皿を手で保護したりなんかして(彼女のコートにキムチが付かないようにね)、ドカーンと奥の席に腰をおろしたとき、センパイのバッグの上にお尻が半分乗っちゃったんですよ。それで思わずセンパイと二人で彼女の顔を見たら「パ ド プロブレム」と彼女が言ったんです。「問題ないから」と。それって、わたしたちが言うならともかく、どうして彼女が言う??「ごめんなさい」じゃなくて、です。
でもこれはもう本当にパリジェンヌの典型。
そしてその3人組は背中を丸めて左肘をテーブルに付き、その手にスマホを持って、その腕で定食を囲み、右手でフォークでお食事をかきこみながら、スマホを叩き、喋り、金髪をかきあげながら(そう!これも彼女達。いつもいつも髪をかきあげてる。あ、日本でも若い時そういうの流行ったっけ。石原真理子とかドラマでかきあげまくり。これわかる世代は結構45歳以上??)それで横のテーブルで日本語喋ってるわたしたちのこと、時々ジーッと見ながら。それでわたしが見返すと、目をそらす。
そう、この国は子供に限らず大人もそうなんだけど、人をジロジロ見る、という、悪いクセもあります。
世も末。サイアク。わたしは溜息しか出て来ない。でも、この国で美しく素晴らしいハーフのお嬢様を二人育てた先輩にそのことを言うと、彼女は「本当に教育なのよね。ひどくなるばかり。でも男の子の方が少しマシよ。この国は女の子が本当に悪くなってしまったわ」と。

そう、パリジェンヌとは、日本のファッション誌とかに出て来る金髪のモデルみたいなのが古い建物の前なんかで写真を撮られてる、ああいうちょっと素敵な姿、が現実ではありません。田舎に行けばいい子はたくさんいます。でもパリは、はっきり言って先行き不安になるような女の子たちだらけです。しかもいわゆる不良とか、あまり良くない地区の子供達はぬきに今日は書いてます。いわゆる普通の子たち(というと問題あるのかもしれないけど)がこんな調子なんです。
何年か前のTIME誌が「結婚するなら」みたいな特集を組んだ時、ワースト3が(順位をよく憶えていないのですが)フランス、アメリカ、イタリアの女性でした。妙に納得です。
わたしはパリに住んで26年になりますが、一日として、そう一日として、フランス女性に「いらっ」と来ることが無い日はありませんでした。多分日本とはまったく反対に価値観も位置するパリ。日本では美徳でありマストの「控え目」はここでは踏みつぶされ無視されるだけです。意見を持たない女性は「バカ」か「つまらない」というレッテルを貼られます。どこに行っても「わたしが、わたしが」とやらないとダメな街。
それはずっと感じて来たことですが、それでもオリジナリティーあふれるパリジェンヌたちには、時々「いいなあ」と思ったり「かっこいい」と感じることもありました。
今日ここで生産されている若きパリジェンヌたちは、ちなみにその世代が育てたムスメたちなんですね。
でもオリジナリティーの部分が抜けてしまいました。全員が同じ格好をして、ふくれっつらで、感じも悪くて、態度も悪い。そしていつも「自分が、自分が」で、気に入らないことがあると、すぐ泣く。どこでも泣く。
案外もろい。涙をこらえて歯を食いしばって頑張る日本の女には、考えられないわ。
ああ、溜息。
わたしがおばさんになったから、で片付けないでね。

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