in オペラ OPERA

今日の一曲「オテロ」って本当に難しい!

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ヴェルディのオペラ「オテロ」この主役のオテロを誰が歌うか、歌えるか、オペラファンにとっていつの時代も話題。
先日南仏オレンジの音楽祭でフランス人テナーのロベルト・アラーニャがこの役を初演しました。それが発表されてから、わたしの周りのオペラファンたちは、そう彼のファンですら、「えーーー??!!!違うでしょう!」
もちろんわたしも「オテロ」に関してはとても難しい一人です。だって初めて観たオテロがプラシド・ドミンゴ。評論家の先生方にも最高のオテロと言わせる彼です。彼を観てしまったら、もうそれで殿堂入り。他の人で観るのも聴くのも難しくなってしまいます。音楽的にだけでなく、演技も、容姿も、ハイレベルを要求されるこの役柄。
Placido Domingo
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わたしの周りには「ドミンゴ以外では観ない」という人がたくさんいます。つまり彼がオテロを歌わなくなった今、皆さんはもう二度とオテロを観に行かないということなんですね。
いや、それは残念。わたしは違います。マエストロ ゲルギエフが指揮をしたオテロは、たとえオテロがダメでも音楽が素晴らしかったし、前シーズンのメトロポリタンオペラのオテロは、ボータが一歩も歩けない巨漢のオテロでも、デズデモーナを歌ったフレミングは素晴らしかった!
ベルリンの演出は最悪で、舞台の上には汚れたトイレがあり、デズデモーナがそこで吐いていたけれど(!)、ホセ・クーラのオテロは素晴らしくて最終的には来て良かったと思えたし、去年のウィーン、ボクシングのリングの上でやり合うオテロとヤーゴ、このときのオテロは前述のホセ・クーラにヤーゴはディミトリ・ホロストフキー、この二人のセクシーさにはドキドキ!
Jose Cura
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Dimitri Hvorostovsky
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難しいことはぬきにして、こういうのを逃してしまうのは残念ではありませんか!

さて、オレンジ音楽祭のアラーニャのオテロはどうだったか??
まず声がキンキラの金属声でオテロには合わない上に、申し訳ないけれどおチビちゃん。デズデモーナも小柄で本当に良かった!その彼がチョロチョロと動き回り(ちなみにオテロはチョロチョロ動いちゃいけない!ボータのように切り株のように動けないのも困るけど、ドーンと威厳のある人で胸を張って立っていてくれなくては!)しかも衣装は彼のせいでは無かったかもしれないけれど、マイケル・ジャクソン?!それを二幕後半では胸をはだけて。このあたりアラーニャは脱ぐのが大好き。でもオテロは脱いじゃダメなの!
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その姿は滑稽を通り越して何かに似ている。
playmobil-figurines.jpg
そう、プレイモビル。
・・・・・。
わたしを含め、友人達も、そして彼のファンでさえも出かけなかったオレンジ音楽祭のこの「オテロ」。それでも生中継をテレビで観てしまうあたり、怖いもの見たさか!最初の登場シーンでずっこけたあと、本来はテレビを切って寝てしまうところが、友人達も皆テレビの前だったせいで、みんなでそれぞれの家で観ながらSMSを交換して盛り上がりながら、最後まで観てしまいました。
オテロは悲劇ですが、こんなにゲラゲラ笑ったオテロは初めて、そして最悪のオテロ、わたしが観た数々のオテロの勘定には入れないことにしましたが!

そこで今日の一曲。わたしが一番美しいと思うオテロの一幕から愛の二重唱。
たくさん録音はあるのですが、Youtubeではあまり見つけられず。ドミンゴのオテロの演技が映像で観られないのは残念なのですが、今日は耳だけ、明かりを消して静かな夜にお聴きください。チェロの独奏から始まるこの愛の二重唱。デズデモーナはカティア・リッチャレッリ。
Placido Domingo & Katia Ricciarelli - Otello : Già Nella Notte Densa

これを聴いて映像を観てみたくなった方には、とっておきの宝石のような一枚。
こちらをぜひ。極上の、現在ではもう夢でしかない録音です。
Otello Royal Opera Covent Garden DVD
それくらいオテロは全てを揃えるのが難しい。わたしにとって最高の映像です。
Solti 指揮、オテロはPlacido Domingo、デズデモーナはKiri Te Kanawa
domingo_Te_Kanawa__1649086c.jpg
うーーーーーーん!
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