PARIS パリ FEDORA より

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Claude Sautet クロード・ソーテの映画たち 

 

今日は長谷川たかこさん風に映画の話で行こう!
みなさんはクロード・ソーテをご存知?
フランス人なら誰もが知っている監督です。が、わたしは知らなかった!😱 
わたしの最高に素敵なパリ16区のマダムのともだちが「それなら」とこの間のクリスマスにDVDのセットを
くれました。
主人も大好きだからそのままモーリシャスの休暇に持って行って4本見たわけ。
これがまあ本当にまるっきりフランスなんです。男性も女性も人々の行動や言動も、人間関係も驚くほどフランス。
ここに住んで29年目を迎えたわたしは、面白くてぐんぐん引き込まれてしまいました。
ある意味まるっきりフランスやヨーロッパに興味が全くない方には、あまり面白くないのかも?
でもわたしのブログを読んで下さってるみなさんは好きかもね。
ちょっと現実離れしていることが一つ。それは出て来る女優がみんなとびっきりの美人なこと!実際フランス社会には
そんなに美人はいないから。😂

Les Choses de la Vie
なぜか日本題は「過ぎ去りし日の・・・」
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このロミー・シュナイダーは溜息が出る程美しい。もっとも彼女はドイツ人だけど。
彼女が最後に着ている白のドレスなんて、多分カルダンかクレージュだと思うけど、今日だって最高に可愛い。
歳上の既婚の男と付き合うわがままな美しい女。別れかけてる妻も美しい!息をのむスピードに満ちたこの映画は、驚くべき最後で「うーーーん」と唸らされる。

Nelly et Monsieur Arnaud
日本題は「とまどい」 なんでやねん??
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このエマニュエル・べアールの美しさと言ったら!
なんでこの後美容整形を繰り返したんだろう。今日はバケモノになってます。彼女の不機嫌そうな美は、正にパリジェンヌ。
日本にもファンの多いジャンユーグ・アングラードのような優男も本当にいる。フランス女の強さのせいでこんなに優しくなってしまった男たち。
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でもなんたってわたしが大好きなのはミッシェル・セロー。
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切なく初老の男を演じる彼は最高にかっこいい。
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そう、クロード・ソーテは使う男優も素晴らしい。この映画も驚く最後が待ってるけど、それはなんとも切ない最後。
しばらく余韻に浸っていたわたしですが、それも演じるのが彼だったからかも知れません。


70年代のフランス、当時のかっこいい俳優や女優はソーテの映画にはみんな出演してる。
日本でどれだけ見つけられるかわからないけど、是非フランス語と字幕で見てね!
タバコの煙モクモクなのも、当時っぽい!
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先進国の中の後進国 フランス 汚いパリ 

 

パリジェンヌのスニーカー問題?について書いてムカついたついでに??
パリに来た人ならみなご存知。パリは汚い。
いつもの綺麗系の内容のブログと今日は違います。あらかじめ。
去年から高速や幹線道路で始まったキャンペーン。
「道はゴミ箱ではありません」
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「お宅でもやりますか?」
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パリの歩道も少し下を見れば・・・😱 みなさん、汚くてごめんなさい。でもこれが現実です。
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サンマルタン運河付近と言えばわたしのキライなBobo (Bouregois-Bohème)がたくさんのオシャレ地区になったけれど・・・いいわけ??これで???
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どこもかしこもこうだとは言わないけれど、そして白人(ちょっと語弊があるかしらん)たちは移民のせいだとか何とか言うけれど、わたしの周りの白人たちにもゴミをポイと捨てる人はいるいる。同じように移民のいるロンドンの公園はとてもキレイよ。ゴミ一つ落ちてない。ね?だから移民のせいじゃないのよ。
タバコは地面に落として足で踏んで立ち去るのが当たり前。イギリスやドイツじゃ考えられないわよ。
少し前にパリ7区で(シックな地区と言われてる)横断歩道で待っていたら、目の前に停まったミニクーパー。
子供二人を乗せたBCBGなお母さん。窓を開けて灰皿を道に空けたわけ!
「ギャー」それがわたしの足にかかったんですね。それで「マダム!道はゴミ箱じゃないでしょう?」と言ったら
「中国人は家へ帰れ」って怒鳴られたの。
子供の前で。
この子供達がどう育つかは、想像出来ますよね。
以前にも書いた犬のフン問題も、罰金だなんだ、いろいろ言ってるけれど、結局全然フンは減らないし、注意すればこちらが怒鳴られる始末。
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ヨーロッパでなにかと偉そうにしているフランス。
それは政治という意味だけでなく、フランス人一人一人の中のプライドの部分でも自分たちはどうもエライと思ってるらしい。長い歴史からそうなったんだろうけれど、悪いけれどこの汚さ。
これを解決できない国、国民ってどう?
飛行機の中でも何でも放り出して行儀も何もあったものじゃないのが、フランス人。
悪いけどドイツ人やイギリス人、オランダ人も全然違うよ。街もきれいだし、飛行機の中でもきちんとしてました。
フランスだけだよ、こんなの。
しかも人々の態度も感じが悪いよね、特にパリ。みなさんもご存知よね。
サービスの何たるか、をわかってない。自分の問題が先、お客様よりも。だいたい「お客様」っていう認識が無い。
先日あるブティックに買ったばかりのバッグのトラブルを言いに行くフランス人の友人に付き合ったのですが、店員はまず友人が何かしたんじゃないかという質問から始め、ああでもないこうでもない、と結局バッグを預けるまで10分間、一度も謝罪の言葉を口にしなかった。友人の問題だったからその場では黙っていたけれど、そのあとで友人に「有り得ない」と言ったら、両手を上げて諦めのポーズ。
「謝罪の言葉が一度も無いどころか、あなたのことを疑ったでしょう?日本ではゼッタイに考えられないよ!」
でも気付いたの。わたしの友人は大して憤慨していない。もしかするとフランス人はこういう風に悪く扱われることに慣れてしまっているのではないかと。
良いサービス、気配り、人をレスペクトすること、他に迷惑をかけないこと、などなどが無いことに慣れてしまっているのだと。つまりそれは躾に始まり、教育、教養、文化、社会。それが欠如しているのが現フランスではないかと。
それが証拠にフランス人が外国(日本に限らず、アメリカでもイタリアでもドイツでもイギリスでも)へ行くと、全員が口を揃えて言うのです。
「まあ!なんて親切なのかしら!なんて綺麗なのかしら」
あんたたちのレベルが低すぎるのよ。
なのに世界ではフランスは一番上みたいな顔してない?
オリンピックだってフランス語だしさー
ニューヨークのホテルでエレベータ―に乗り合わせると、フランス人は一発でわかる。挨拶をしない、人のことをふくれっつらでジロジロ見ている。順番を無視して真っ先に乗り真っ先に降りる。そしていつも悪態をついてるか文句を言っている。

後進国、政治経済的にたいへんな国なら仕方ないかも知れない。
でも世界で我が物顔のフランスがこの始末。
最近のわたしは先進国の中の後進国ってフランスのことを思っています。

この美しいのもパリなんですけどねー 😭
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世も末 若きパリジェンヌたち 

 

昨日後輩とのランチに行ったのは、こちらのカフェ。パリ7区。その名もカフェ パリジェンヌ。
Café Parisienne homepage
17 Av de la Motte Piquet
75007 Paris
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以前ここはとてもシックなイタリアンレストランだったのですが、一日中オープンのカフェになりました。でも内装はシックなままに、落ち着ける空間です。
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ランチの時間帯はこのあたりシックな7区に住むマダムとか、一人でコンピューター叩きながらのキャリアウーマン、ビジネスマン、そしてエッフェル塔やアンヴァリッドが遠くないからツーリスト。お料理もフレンチからハンバーガーまで何でもあるからね。ランチにちょっとサラダなんていうときも、とても便利なアドレスでわたしは度々利用しています。ギャルソンもみんな若くてハンサム。感じもいいし!

これが夕方からはガラリと雰囲気が変わります。はい、今日のテーマはここへ行くのですが、夕方からは学校を終えた高校生、大学生たちがテラスの席を陣取ります。わたしがパリで一番嫌いな世代。(自分だってその年代はバカみたいにとんがっててカッコつけて、今考えると恥ずかしい、というのを自覚した上で・・・)この子供たちが一杯のカフェでタバコを吸いに、ちょっとお小遣いのある子たちはハッピーアワーまで陣取ります。
レストランやカフェ内での喫煙が一切禁止になったフランスでは、不思議なことにテラス席は喫煙オーケーという状況になっていて、テラスが好きでタバコを吸わない人たちは行く場所が無くなっているという腹立たしい現状です。ま、この問題はまた改めて。

今日はこの世代のパリジェンヌ、18−22歳くらいまでの女の子たちについて書きたいと思います。
わたしが26年前にパリに来たころ、パリジェンヌとは(まあ今日も変わって無い点だけど)ニコリともしない、笑顔よりふくれっつらが似合う(作家の森瑶子さんも書いていたっけ)、くるくる巻き毛を棒一本でシニョンにして、首にはスカーフをぐるぐる巻きにして、ブランドなんて何も身に付けてないのに、安い洋服のミックスでもかっこいい。二人として同じ格好をしている人がいない、でもすごく決まってて見とれちゃうパリジェンヌがあちこちに、って感じだった。
現在はみんなが同じ格好をしています。ブランドも大好き。典型はこんな風。
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100%がスリムのジーンズをはいてます。サングラスはなぜだかさっぱりわからないけど、ちっとも良いと思えない(わたしがおばさんだからぁ?)RaybanのWayfarer。あのマドンナが Like a Virgin でかけてたアレだよー だっさーい!
で、靴が運動靴(これだって何でもいいってわけじゃない)かLepettoのバレリーナに変わるくらい。この写真ではバッグは手に持ってるけど、本当はみんな腕にかけてる。日本でも25ansなんかではバカみたいに全員がケリーとかバーキンを腕にかけてポーズ取ってるけど!パリでもみんな腕がけ。それでその手にはスマホを持って、もう片手にはタバコ。こういうのがうじゃうじゃいるわけ。
はっきり言って誰が誰だか見分けがつきません。それでこの子たちが不機嫌そうな顔をして、カフェや歩道を陣取りタバコを吸ってスマホ叩いて良く聞き取れないパリジェンヌ若者言葉で喋ってる。そしてここはパリだから、周りの人の迷惑になってるか、歩道をふさいでしまってないか、なんて誰も気にしない。
そばをバギーを押すお母さん達や、ゆっくり歩く老人達がいても、まったく気にしない。もちろんタバコは道に捨てて踏んで決して拾わない。

先日日本人のセンパイとランチをしたときに、そこはコリアンレストランだったのですが、小金持ってる女子大生の3人組が横のテーブルにやって来ました。テーブルとテーブルの間が狭いので、普通なら気を付けながら「パルドン」すみません、なんてニッコリしながら席について欲しいところ。
ところがこの同じ格好をした3人組はワーと横を通り、わたしたちがそのせいでお料理のお皿を手で保護したりなんかして(彼女のコートにキムチが付かないようにね)、ドカーンと奥の席に腰をおろしたとき、センパイのバッグの上にお尻が半分乗っちゃったんですよ。それで思わずセンパイと二人で彼女の顔を見たら「パ ド プロブレム」と彼女が言ったんです。「問題ないから」と。それって、わたしたちが言うならともかく、どうして彼女が言う??「ごめんなさい」じゃなくて、です。
でもこれはもう本当にパリジェンヌの典型。
そしてその3人組は背中を丸めて左肘をテーブルに付き、その手にスマホを持って、その腕で定食を囲み、右手でフォークでお食事をかきこみながら、スマホを叩き、喋り、金髪をかきあげながら(そう!これも彼女達。いつもいつも髪をかきあげてる。あ、日本でも若い時そういうの流行ったっけ。石原真理子とかドラマでかきあげまくり。これわかる世代は結構45歳以上??)それで横のテーブルで日本語喋ってるわたしたちのこと、時々ジーッと見ながら。それでわたしが見返すと、目をそらす。
そう、この国は子供に限らず大人もそうなんだけど、人をジロジロ見る、という、悪いクセもあります。
世も末。サイアク。わたしは溜息しか出て来ない。でも、この国で美しく素晴らしいハーフのお嬢様を二人育てた先輩にそのことを言うと、彼女は「本当に教育なのよね。ひどくなるばかり。でも男の子の方が少しマシよ。この国は女の子が本当に悪くなってしまったわ」と。

そう、パリジェンヌとは、日本のファッション誌とかに出て来る金髪のモデルみたいなのが古い建物の前なんかで写真を撮られてる、ああいうちょっと素敵な姿、が現実ではありません。田舎に行けばいい子はたくさんいます。でもパリは、はっきり言って先行き不安になるような女の子たちだらけです。しかもいわゆる不良とか、あまり良くない地区の子供達はぬきに今日は書いてます。いわゆる普通の子たち(というと問題あるのかもしれないけど)がこんな調子なんです。
何年か前のTIME誌が「結婚するなら」みたいな特集を組んだ時、ワースト3が(順位をよく憶えていないのですが)フランス、アメリカ、イタリアの女性でした。妙に納得です。
わたしはパリに住んで26年になりますが、一日として、そう一日として、フランス女性に「いらっ」と来ることが無い日はありませんでした。多分日本とはまったく反対に価値観も位置するパリ。日本では美徳でありマストの「控え目」はここでは踏みつぶされ無視されるだけです。意見を持たない女性は「バカ」か「つまらない」というレッテルを貼られます。どこに行っても「わたしが、わたしが」とやらないとダメな街。
それはずっと感じて来たことですが、それでもオリジナリティーあふれるパリジェンヌたちには、時々「いいなあ」と思ったり「かっこいい」と感じることもありました。
今日ここで生産されている若きパリジェンヌたちは、ちなみにその世代が育てたムスメたちなんですね。
でもオリジナリティーの部分が抜けてしまいました。全員が同じ格好をして、ふくれっつらで、感じも悪くて、態度も悪い。そしていつも「自分が、自分が」で、気に入らないことがあると、すぐ泣く。どこでも泣く。
案外もろい。涙をこらえて歯を食いしばって頑張る日本の女には、考えられないわ。
ああ、溜息。
わたしがおばさんになったから、で片付けないでね。

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田舎のクリスマス 

 

今年のクリスマスを少しご紹介。
車で3時間、ノルマンディーの主人の実家へ、今年の夏ヴェローナの音楽祭の折、街は夏のセール中でいつも指をくわえて見るだけだった毛皮のお店もセールの最後のセール。37度の気温でボーッとした頭でふらふらと立ち寄り、一瞬クルクルパーになって買ってしまったセーブルのジャケット。なかなか着る機会が無かったけど今日は登場。

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以前にもご紹介したバラのお店 Au nom de la Rose はクリスマスの飾り用にいろいろ用意されていて、あまりにもキレイなのでまた写真を載せちゃいます。
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わたしは小さなバラのキャンドルをおみやげ用に頂きました。
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お義母さんの飾ったツリーとクレッシュ。
クレッシュとは?とても良く説明されたページがあるので、こちらをどうぞ。
http://www.bourgognissimo.com/Bourgogne/1ARTL/BR_032_4.htm
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キャンドルの輝くテーブル。バラのはなびらも!
Normandie 2
今日のメニューは、スモークサーモンにフォアグラ、メインは子羊のもも肉のお料理、ジゴ・ダニョー。
地元の子羊はとろけるような美味しさ。本来わたしの好きな分野ではありませんが、うちのお義母さんのものは特別!

そしてデザートのビュッシュは パリのとてもシックな食材店 Le Notre からわたしたちが持って来ました。
http://www.lenotre.com/
日本では留学先のお料理学校として知られているかもしれません。チョコレートのお家のようなビュッシュは可愛いだけでなく、とても美味しかったです!
Normandie 5
ビュッシュとは?
http://ja.wikipedia.org/wiki/ビュッシュ・ド・ノエル

翌日の帰り道では、どこかの家の前のツリーにすりすりする三毛猫に出会いました。
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もう子供達も大きくなってしまったし、今年は全員がそろえなくて少人数だった、小さなクリスマス。
みんなが帰るとき、手を振るお義母さんの姿は例年少しずつ小さくなるようで、いつも帰りは少しセンチメンタルジャーニー、30分ほど主人とわたしは無言で車を走らせました。

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フランス人女性について たとえばCarol Bouquet 

 

昨日マレのブログでパリのセレブリティーという言葉や、BOBOについて書いたところで、ちょっとフランス人女性について書きたくなりました。この2つの言葉にヒットする例えばこの人、Carol Bouquet は日本でも有名な女優ですね。
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美人の少ないこの国で、彼女はやはり美貌の女優、その存在感に知性、生き方などもとにかく話題になる女性です。
「生き方」と書いたのはヒューマニティー活動を含めこれは彼女がしていることの中のただ一つの例ですが、たとえば今彼女はイタリアの小さな島でワインを作っています。それも多くのハリウッドのセレブリティーなどがするようにただ所有して誰かにやらせるのではなく、彼女自身が自分で出かけて選んだ場所、自分で土をいじり、勉強し、評価されるワインになるまできちんと努力をするのです。人々から賞賛されるには意味のある人なのです。
さて、ここでなぜわたしがフランス人女性として彼女を取り上げたか、と言うと、わたしにとっていい意味でも悪い意味でもフランス人女性と言ったときにまず彼女を思い付くからです。

それではまずいい意味から。彼女は毅然としています。自分の意見を持っています。自分の生き方を持っていてそれを誇りに思っています。いつまでも美しくあろうと努力もしています。それは美容整形に頼るのではなく、女性がある年齢を過ぎると生き方が顔に反映されることになるのを知っていて、自分に厳しく凛として生きる。美しさが皺一つ一つにも見えることを知っているのです。
オペラ座やサルプレイエルのコンサートでも彼女を見かけたことがありますが、日本の芸能人にありがちなサングラスをかけて周りを無視して大急ぎで歩く、みたいなことはしません。その場にふさわしく自分に似合うドレスにまっすぐに伸びた背筋。周りの人と話す姿もとても自然体。彼女に気付く人はたくさんですが、あまりに連れの人と自然に立っているので、逆に誰も「わー!キャロル・ブーケだー!」とはなりません。近付いては申し訳ない、彼女はコンサートを楽しみに来たのだから、という感じです。とてもかっこいい、美貌のフランス人女性です。
ちなみにこの国には「かわいこぶりっこ」(死語?)は存在しません。愛想笑いもありません。

さて悪い意味でも、というのはなにか?
ちょっとこちらのビデオをご覧頂きましょう。フランス語ですが、彼女の喋る感じをお聞き下さい。最初の2分くらいでいいですよ。感じだけ。
http://www.youtube.com/watch?v=8YSAP4RyBNI
この強い感じ、口調、わかりますか?相手にものを言わせない感じ。彼女は特にブルジョワの出で、正にBOBOでもあるのですが、彼女の話すフランス語はブルジョワのアクセントがとても強く、ちょっと嫌味ったらしいような感じでもあります。他にファニー・アルダンやイネス・ド・ラ・フレサンジュなどもこの話し方です。案外一般フランス人にも煙たがられているのが可笑しいのですが。でもとてもきれいなフランス語です。
まあアクセントはさておいて、フランスでは人と話すとき、常にこういった感じなのです。そして納得できないときなどは、相手がまだ話し中でも平気で割り込みます。自分を主張することがとても重要なのです。
日本人女性の会話の「そうだよねー」とか、言葉が重なってしまったとき「あ、ごめんね」などというゆるーい感じとは全く違います。相手を敬う、邪魔しない、自分が話すタイミングをいつも計算する、遠慮する、こういった日本の素晴らしいものは、ここでは一切通用しません。日本風にしていると、誰にも聞いてもらえない、無視され、口をはさむタイミングすらつかめません。そして「つまらない人」という評価を受けてしまいます。
わたしは日本文化で22歳まで育ち日本的に出来上がっていますので、25年フランスに住んでいても、今でもこのところがとても苦労するところです。このキャロル・ブーケのように話す女性の前では、もう最初っから白旗を挙げてしまいます。
そしてこういうフランス人同士でケンカのように大騒ぎの会話が終ったあと、「じゃあまたね、バーイ!」なんて案外みんなさっぱりしているのです。さっきまであんなにやり合っていたのに。つまり言いたいことは言う、自己主張をちゃんとする、それがとても大事なのがこの国の文化です。

キャロル・ブーケを例に挙げたのはもう一度、いい意味でも悪い意味でも、フランス人女性を代表する顔のように思ったからですが、フランス人女性が皆彼女のように美人なわけでもなければ、教養のない馬鹿も品のない女も(失礼!)そしてまともなフランス語を喋れない人もたくさんいます。これはフランスに限らずどの国にも言えることだと思いますが。
ただ「控える」「遠慮する」「自分を知る」ということが存在しないこの国では、どんな女性も自己主張をし、言いたいことを言い、挙句こちらが呆れているのを知らずに「なによ、この日本人の女。つまんなーい」なんて平気で人の批判をするのでたまりません。みんな猛々しいのです。でも案外他人からの批判やストレスには弱く、すぐに泣いたりもします。フランスは個人文化と言うけれど、実はそうでもありません。結構周りとつるんでいることが多く、個人主義とかって言うのは「自分の主張をする」ということで「自分一人で行動できる」というわけではないような。そして嫉妬深くて、気に入らないことに関しては猛々しい。ガマンをしない。
こういうことに遭遇するたび、25年も暮らしていても、やはり凹み、ここは自分の文化ではないなあと、遠い故郷を思います。
そしてキャロル・ブーケを見るたびに、ああやっぱりここは自分の文化ではないなあと、思うのです。どんなに美貌でかっこいい女性でも、こうなりたいとは、決して思わないのです。

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